書道教室

まめ知識

「筆 編」
あれ?前回はうまく書けたのに今日はうまく書けない、、、急に下手になっちゃった、なんて思った事が誰しもあると思います。そういう場合は下手になったのではなく、たいてい「筆」に問題があります。
月3回、教室で書くとして(お家でもちょっと練習して欲しいですが)、穂が乾いている→濡れる→乾く→濡れる→乾く→濡れる→乾く、という「穂」には過酷な状況で痛めつけ続けています。
おまけにたちが悪いのは、急に性能が落ちて書きにくくなること。
穂先がまとまらない、いわゆる穂先がきかなくなったり、戻りが悪くなったり、、、。
書き終わったあと、きちんと墨(中に含まれる膠)を洗い流せば若干は維持できますが、概ね3か月くらいでガクンと性能が落ちてきます。
初心者の場合はそのあたりで買い替えたほうが「下手になった」と思う事なく良い調子で書き続けられます。
いまさらですが、筆は消耗品です!!

「墨 編」
墨汁にもいろいろありますが、安い墨汁はたいてい薄いので「滲み」ます。
滲むから筆を速く運ぶ、穂につけた墨をとりまくる→すぐカスれる、という悪循環に陥りますので、特に初心者の方、楷書を書いている方こそ、ちょっと高めの墨汁を使ったらうまく書けることうけあいです!!
また、さらさらの墨、粘りのある墨、匂いのある墨や独特な色味をもつ墨もありますので、いろんな墨汁を試してみてください。

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